ルサンチマンと社会のルール



天宮です。


発行から10年経ってもベストセラーの




Amazonの商品説明をみたら
メディア紹介の数がスゴイし

著名な方々の書評もズラズラ



これは取り合えず読んでみるべきかと、
ページをめくる。



この本は、中高生に向けて書かれていて
課題図書や入試問題文としても繰り返し
使われているらしいけど、


なかなかムズカシイ課題に
チャレンジしてるんだね~。



ホントに人間関係で悩んでる人は、

ガンバって読んで
なんとなく理解できたとしても、

解決法にはたどり着かないと思う。



「自分は自分、人は人だ」と思えたとしても

自分がスコープゲートにされても
平気な気持ちでいれたり、

同調圧力を無視したり
うまくかわすというのは簡単じゃない。



そこで必要となるのは、

孤独に耐えうる力であったり

自分という確固たる軸があるのか、



同調している雰囲気のなか
自分だけ違う道を選択するというのは
普通の人にはハードル高いよね。


我が道を行くタイプの人には楽勝というか

そもそもムリして同調しようって
気にすらなりません。


書評を寄せている著名人たちが
どういうタイプなのか想像すると分かりやすいかと。





「ルサンチマン」「社会のルール」
については、なるほど~と考えさせられました。


とくに、「自分の身の安全を守るために、他者の身の安全をも守る」

ということを解説した第4章は
そういう考え方もあるのかと感心しました。




全体を通して、

この本を読めば解決する、
というわけじゃないとしても
読む価値がある本ですね。


思春期のお子さんがいる人は、
まずは自分が読んでからお子さんに。



本に書いてあることを
子どもにそのまま押しつけるのではなく

こういう考え方もあるよと
アドバイスするぐらいでちょうど良い。



我が道を行くタイプの私には、
すんなり受け入れられる内容だったけど

おそらく、人間関係で悩むタイプの子は
こうしたら良いと言われても簡単じゃないからね。




P91.からの
親しさか敵対かの二者択一でなく
態度保留という真ん中の道を選ぶという

「並存性」は重要なポイントです。